人気ブログランキング | 話題のタグを見る
御所浦町 島人ブログ
goshoura.exblog.jp

御所浦町島人ブログは、熊本県天草市御所浦町に住む島人のブログです。御所浦島、牧島、横浦島に暮らす人々が目にしたもの、感じたことを島人からのブログでお伝えします。

by goshoura
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
漁師ゆうちゃんよかもん日記 その51「鬼火焼き」
お久しぶりですいません。今年も太刀魚網に出ています。が、へたくそでなかなか大漁することができません。がんばりまーっす。

初めのブログは1月7日の鬼火焼きです。島では「おねびしょ」とか「おねび」などとよんでいます。全国各地で行われていますね。正月飾りを木や竹と一緒に燃やして、残り火で餅を焼いて食べるとゆう楽しげな行事です。竹の割れるパンパン!と言うでっかい音で鬼を祓う、とか餅を食べて元気もりもり、といった意味があるらしい。

一軒に一結びの焚き木を持ってくるのがうちの地区の決まりですが、高齢化が進んでいるのと若者が3人しかいないとゆう深刻な人手不足。おねびしょができるほどの焚き木が集まらないので、若者で沢山切らないといけません。これがめちゃくちゃ大変。山の斜面を切りまくって集めて結んで、トラックに積んで浜んこらへ何往復も。それを高く積み上げて準備完了。寒かとに汗びっしょり。

火をつけるとバチバチ言いながら物凄い煙があがります。昔は隣の地区と煙の上げくらをしていて、海水をジャンジャン火にかけて煙をあげていたらしい。前は争いごとが好きだったみたいですね。


火が落ち着いて炭になるころ、焼き網を持ったおばちゃん達が集まってきます。大きい石を拾ってミニかまどを作って「ゆうちゃん、火ばくっどー。」

スコップで炭を持って行ってやり、焼き焼きタイムの始まりです。

こんな感じ。

漁師ゆうちゃんよかもん日記 その51「鬼火焼き」_e0105921_20465990.jpg


おばちゃん達が集まって焼くと「もう焼けたどもん」「まーだ焼くるもんちゅかい」「かやさんか、はよかやさんか」「ほら焦がれた」「ほら食えはよ食え」などと大騒ぎ。見てるととっても面白いのです。皆さんいつまでも元気でいてほしいなぁ。


かじょおばさん、遠い目をしてます。もうお腹いっぱいかな?隣のやすよおばさんはまだまだいけそう。
漁師ゆうちゃんよかもん日記 その51「鬼火焼き」_e0105921_20471725.jpg



気付きましたか、餅以外にも魚やイカなんかも焼いています。
漁師ゆうちゃんよかもん日記 その51「鬼火焼き」_e0105921_204878.jpg


他にも混ぜ飯や、各人自慢の漬物など色々持って来られます。どれもおいしい!ナマコも貰ったなぁ。とってもおいしくて子供たちが群がっていた。ナマコに群がるチビッコ達・・・。写真撮っとけばよかった。


これは自分で釣って干したアジ。
漁師ゆうちゃんよかもん日記 その51「鬼火焼き」_e0105921_20482663.jpg



うまそうでしょう?うまかったです。食べたいですかぁ?もうありません。


漁師ゆうちゃんよかもん日記 その51「鬼火焼き」_e0105921_2048598.jpg


潮が満ちてきたら燃え残りが流されないように綱などで木を上にひっぱりあげます。暗くなるまで火の番をしておしまい。あぁ、書くの忘れとった!火にあたって無病息災を願いますが、その時、火におしりを出して、「じごあぶって100まで!」と叫ぶのです(笑)おねびしょの火でおしりを炙って100歳まで長生き!ということです。昔、実際にズボンをおろしておしりを出して笑わせていたおばちゃんがいたらしい(笑)だからおじさん達は「出さんか出さんか」と火にあたっているおばさん達に言うの。はっはっは


おまけ。水遊びに夢中のエイトくん。「みっじゃくはすんな!」と怒られても、おしりが出ても気にしません
漁師ゆうちゃんよかもん日記 その51「鬼火焼き」_e0105921_20484371.jpg


ではではー
by goshoura | 2013-02-19 23:21 | 漁師ゆうちゃんのよかもん日記